04/13 14:21 <24時間ぶろ>24時間ぶろで皮膚感染症も
朝日新聞ニュースの概略
家庭用の「24時間ぶろ」が、結核とよく似た病気を起こす細菌の温床になっており、これまでまれだった皮膚の病気を幼児などに起こす例が続発していることが、広島県環境保健協会(広島市)などの調査で分かった。18日から大阪市で開かれる日本結核病学会で報告する。
この細菌は「マイコバクテリウム・アビウム」。結核菌の仲間で、土中やたまり水などにすむ。病原性は弱いが、体の抵抗力が弱いとMAC症という病気を起こす。症状は慢性気管支炎や痛みをともなう皮膚のしこり、かいようで、治りにくく、数年間、薬を飲み続けなくてはならない。
MAC症に詳しい国立療養所近畿中央病院の坂谷光則・副院長によると、MAC症は年間約3000人発病しており、ほとんどは呼吸器疾患だった。
ところが、皮膚のMAC症が目立ちはじめ、1998年と99年の2年間に8人の患者が学会などで報告された。いずれも24時間ぶろが原因とされる。
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