(株)エコロジーサイエンス:セラゾン

ノロウイル・レジオネラ菌殺菌
プールやスパ・温泉・浴場等に
完オゾシステム:セラゾン


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現在、日本では循環式浴槽水やプールの殺菌方法は塩素殺菌が主流です。
塩素系薬剤(次亜塩素酸ナトリウム、二酸化塩素、モノクロラミン)は残留性があり、濃度測定による管理が容易です。反面、残留性があるために排水による付近の生態系への影響等の問題があります。

また塩素系薬剤に対する菌の耐性化(配管内のバイオフィルム発生)、それにより使用する薬剤濃度が上がり人体に対しても臭気や目や肌への刺激といった問題が起こる場合があります。
さらに有機物の分解ができないため次第に水の濁りが発生し、長期間の浴槽水水質維持には向きません。


そのため、他の殺菌方法との併用を行う場合がありますが、公衆浴場やプールの他の殺菌方法として、オゾン、紫外線、銀イオン殺菌といったものがあります。
特にオゾンはヨーロッパ等での殺菌方法として普及が進んでいますが、塩素の6〜7倍の殺菌能力を持っており、菌の耐性化もおこらず、有機物を分解するため水の透明度も保ち、長期間の水質維持が可能です。
さらに、低濃度のオゾンでもレジオネラ属菌、大腸菌等の菌類の他、ノロウイルス等のウイルスにも不活性効果があることが確認されています。
また短時間で酸素となるため、長期間浴槽水中に残留せず臭気や人体への刺激が無く、排水が付近の生態系へ影響を及ぼしません。
一方浴槽水中のオゾン濃度が非常に低く測定管理が難しい面もあります。

その優れた性質を持つオゾンを利用したのが、当社の完オゾシステムです。
特徴としては、循環ろ過機を流れるすべての浴槽水をろ過タンクで濾過された後に、オゾンにより殺菌浄化し、余ったオゾンは熱処理され酸素となり屋外へ排出されます。
浴槽水中での残留オゾンは0.05mg/L 以下というごく低濃度ですが、その浴槽水がろ過運転中はつねに浴槽、濾過機、配管内を循環することでバイオフィルムの発生を防止し、配管内、ろ過装置内が清浄な状態に保たれるため、配管洗浄、ろ材交換も不要となります。
さらに、浴槽水の入換期間も長くできるため、条件が許せば1ヶ月以上の換水も可能で、(福祉施設関係では3ヶ月換水実施もあります)大幅なランニングコスト削減効果を発揮します。

公衆浴場でのオゾン単独殺菌については、厚生労働省健康局生活衛生課より平成27年3月31日「循環式浴槽におけるレジオネラ症防止対策マニュアル」の改訂が通知され、塩素以外の殺菌方法も可能となっています。

※「循環式浴槽におけるレジオネラ症防止対策マニュアル」について(平成27年3月31日)【厚生労働省健康局生活衛生課】8P 改定)(1)
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/0000132563.pdf

改訂前:温泉の泉質等のため、塩素消毒ができない場合には、オゾン殺菌または紫外線殺菌により消毒を行うこと。この場 合、温泉の泉質等に影響を与えない範囲で、塩素消毒を併用することが望ましいこと。

改訂後:塩素系薬剤が使用できる浴槽水であっても、併せて適切な衛生措置を行うのであれば、塩素系薬剤以外の消毒方法を使用できること。

完オゾシステムについては、全国で初めて公衆浴場オゾン単独殺菌認可を受けています。
地域保健所で運用基準の策定、調整を行います。
※平成23年1月28日高知県低濃度オゾン殺菌特認(22高食衛第654号)
http://kanozo.jp/h23.1.28kanozotokunin.pdf

しかし今のところ各都道府県、政令・中核市公衆浴場例には未だ十分に反映されておらず、今までの公衆浴場条例に従っている場合がほとんどです。

そのため、現状塩素以外の殺菌方法を行う時には塩素と併用を行う場合が多いようですが、殺菌剤によっては塩素と同時に浴槽水に共存させても問題ないものもありますが、オゾンの場合は特に注意が必要です。
併用の方法を間違えると塩素・オゾン双方が分解され、殺菌効果を減少させてしまいます。

(図1)

これについては大阪府立衛生研究所より研究報告として公開されています。

※遊離塩素とオゾンが共存すると、共存するオゾンは遊離塩素を分解しオゾン自身も分解する(大阪府立公衛研所報 第49号 温泉水中遊離残留塩素の自動分析 より抜粋)
http://www.iph.osaka.jp/s005/H23-10k.pdf

そのため、当社完オゾシステムではろ過運転中はオゾン殺菌のみ、ろ過運転停止後は浴槽水を残留塩素により菌の増殖を防止する『塩素・オゾン分離式併用殺菌方式』を行っており、現在特許申請が受理されています。(図2)(図3)

(図2)

(図3)

しかし、一部他の浴槽水オゾン殺菌装置ではろ過運転中にオゾン殺菌と塩素殺菌を同時に行っているケースがあります。
浴槽水をまずオゾン殺菌処理後、塩素を注入しており、水道水の殺菌処理と同じ手順ですが、浴槽水の場合は循環しているため、残留塩素がある状態の浴槽水をオゾン処理してしまいますので、殺菌効果がかなり減少されている事が想定されます。
また、塩素とオゾンが共存する環境ではゴム部品等の劣化が促進されるため、機器管理コスト面としてもマイナスが想定されます。

※オゾン水及びオゾン/塩素共存水によるEPDMの劣化
https://www.jstage.jst.go.jp/article/gomu1944/81/1/81_1_14/_pdf

そのため、公衆浴場でオゾン殺菌を行う場合には、残留塩素濃度の数値にこだわり、かえって殺菌効果を減少させ、機器劣化を促進しないよう、保健所公衆浴場担当部署、担当者(専門知識を有する薬剤師が望ましい)にこれらの正しい知識を持っていただき、理解を得たうえで指導を受ける事が大切です。

優れた浄化、殺菌能力を持つオゾンですが、高濃度のオゾンは人体に大変有害です。一方、自然界にも存在するものですので、適度な濃度のオゾンは空気や水の浄化や、医療分野でも治療に役立っています。
オゾンは薬剤であるという認識のもと、正しい知識をもって特性を理解して扱って頂く事が重要です。


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